NY州で比較的大規模な新型コロナウイルス(COVID-19)の抗体検査が行われ、本日、その第一弾分の結果が発表されました。
今回の検査はニューヨーク州に住む3000人を対象に行われ、スーパーなどで買い物をしている人を対象にランダムに実施。
よって、基本的には新型コロナと思われる無症はなく、自己隔離の対象でもない人々、ということになります。
ニューヨーク市民の1/5が抗体あり

NY州全体では3000人のサンプルのうち13.9%に抗体が確認された、ということになり、同州では100人中14人はすでに新型コロナに感染し、おそらく治癒しているということになります。
一方、地域別にみると:

ニューヨーク市では21.2%、実に5人に1人は新型コロナウイルスに感染済みで抗体を持っている、ということが判明しました。
以下は人種ごとの割合:

黒人及びヒスパニックが人口比率に対して感染比率が高くなっており、ある程度現在の感染者数と割と近い割合になっています。
次は年齢別:

現在の感染者数比率とは異なり、抗体を持っている人の割合はほぼ年齢別の人口比率と比例しており、大きな偏りはなさそうです。
新型コロナの感染死亡率は約0.5%?
なお、NY州の人口は今回の抗体検査のサンプルが人口全体をある程度正確に反映しているとすると、NY州全体ではすでに270万人が新型コロナウイルスの抗体を持っている、ということに。

また、現在の同州での新型コロナでの死者数は約1万5500人なので、死亡率は0.5%程度という事になります。
抗体検査は米国の他の州や地域でも複数行われていますが、ここまで大規模なのは今回が初めてではないかと思われます。
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