2024年10月14日はコロンブスデー。3連休ですね。
でも、コロンブスデーって何?って思うじゃない?!
そこで今回は「子供たちにどう教える? コロンブスデーの歴史を正しく伝える」について紹介します。
コロンブスデーって何?
コロンブス・デー(Columbus Day)は、1492年10月12日にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸に到着したことを祝うアメリカ合衆国の連邦祝日です。
コロンブスはどうして横断した?
14-15世紀のヨーロッパでは、マルコ・ポーロの『東方見聞録』に書かれている絹や金や香辛料などを産する東洋の世界の存在に強く憧れを抱いていました。
そこで、地球球体説を信じていたコロンブスは、ヨーロッパから東方ではなく西方に進んでもアジアに到達できると考え、西南への大航海の旅に出ました。
そして、ついにヨーロッパから大西洋を横断し、アメリカ大陸周辺の島であるサン・サルバドル島に到達しました。
しかし、当初の目的から、コロンブスは自分が上陸したのは”インド”だと誤認しており、新大陸を発見したとは認識していなかったのです。
一方、イタリアの地理学者・天文学者アメリゴ・ヴェスプッチは、大西洋を横断した先にあるのはアジアではなく、全く異なる新大陸であると唱え、それにより、アメリカ大陸という存在が既知の事実となったのです。
これを機に、多くのヨーロッパ人がアメリカ大陸へと渡り、アメリカ大陸の植民地化が進みました。
そして、イタリア系アメリカ人らがイタリア出身であるコロンブスを誇りに思い、祝典などを開いたことにより、様々な都市でも祝われるようになり、ついに1937年にフランクリン・ルーズベルト大統領が10月12日を正式にコロンブス・デーと公告しました。現在は、10月の第2月曜日がコロンブス・デーとされ、週末と合わせて3連休となってます。
さて、一方で長らく「アメリカ大陸の発見」と言われてきましたが、実際のところコロンブス以前よりアメリカ先住民族が定住しており、アメリカ大陸を発見したのは先住民なんですよね。
また、アメリカ大陸の植民地化により先住民は住居を追いやられたりと苦難を経験していることから、近年ではコロンブス・デーに対する捉え方、および名称が変化しつつあります。
例えば、コロンブスデーをイタリア文化継承の日とすることもあります。また2021年にはバイデン大統領が先住民の日(Indigenous Peoples’ Day)と宣言しました。
各地でイベントが行われているので、訪れてみるのも良いですね。
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