お子さんがいらっしゃる場合だと、夏休みなど長期休暇の時に日本に帰省をする人も多いですよね。
でも子供連れで飛行機に乗る場合、不安だらけ。さらには、ワンオペで帰るときには、不安しかない。
そこで今回は、飛行機の便選びから機内の過ごし方、持ち物まで、ワンオペ一時帰国を成功させるためのヒントをたっぷりご紹介します!
エアライン・便の時間帯の選び方
エアラインの選び方
どのエアライン経由で帰国しようか、悩むところですよね。
まず、日系の航空会社にするか・しないか、は大きな違いがある気がします。
日系の航空会社は、キッズミールがあったり、子供に対するサービスが手厚い印象があります。しかし、比較的、機内は静かなので、子連れの場合は気を使わなくてはいけない場面が多くあります。
一方で日系以外の航空会社では、サービスは大雑把ですが、室内は少し騒々しいので気楽かもしれません。日本とアメリカとでは電車の車内の騒がしさが違うと思いませんか?それと似ています。
しかし、一般的に小中学生が休みになる時期のフライトは、航空会社全体で子供が増え、どの機内も騒がしくなる傾向にあるので、子供連れで不安な場合はこの時期がねらい目です。
また、エアラインによって荷物のストローラーが有料か、何歳からいくら(大人の何%相当)の料金を払わなくてはいけないかなど料金や条件が少々異なります。
目的地に向かうのに、いくつか航空会社がある場合は、それらも考慮したほうが良いでしょう。
時間帯の選び方
目的地へ向かうのに、1日に何本か便がある場合には、それぞれの便でメリット・デメリットがあります。
早朝便、深夜便の場合は、子供が睡眠不足の状態で乗り込むので、すぐに眠ってくれればこっちのもの!下手したら、日本までずっと寝ちゃうんじゃないか、なんて期待しちゃいますよね。
でも、一方で、いつもと違う環境から、子供が眠いのに眠れない!さらにはぐずってしまい、大変になる時もあります。しかもこの時間の便に乗る大人たちこそ飛行機で寝ようとする人が多いので、その静かさがぐずりを目立たせてしまうと焦ります。
しかし、特に早朝便は空席が多い(注:現地に午前9時ごろに着く国内便は逆に込みます)ので、自分の横のシートが空いていたので広く使えた、なんてメリットもあります。
一方、日中のフライトの場合は、基本的には子供の生活時間内である日中に行動させるという意味でオススメです。
おすすめの座席
家族が一緒に座れるよう、事前に座席を予約しておきましょう。
子供と一緒の時の座席は機内後方がオススメです。
トイレに近く、比較的ほかの乗客の邪魔にならず、客室乗務員からのサポートも受けやすいです。
また窓際だと、こっそり授乳がしやすい、通路側だとトイレなど移動がしやすい、というメリットがありますが、食事やドリンクのカート、人の行き来などが多くあり、危ないので子供を通路側に座らせるのはお勧めしません。
大きなモニター前の座席は、足元が他の席に比べると広く使えます。
足元が広いので子供を立たせたり、あやしたりする事ができ、子供が座っても前の席を蹴ってしまうという心配がありません。しかし、手荷物が足元に置けないので、荷物を出すために何度か立たなくてはいけません。
赤ちゃんがいる場合は、事前予約でバシネットがある座席を予約することができる航空会社もあります。(バシネットは、航空会社、便が限られ、赤ちゃんの体重制限もあります)
航空会社によりますが、赤ちゃんの場合は、離着陸時にエルゴなどの抱っこひもで抱っこをした状態で座ってもOKです(私は数回抱っこひも状態で離着陸しました)。
また、2歳未満の子どもは座席を取らず、自分の膝に座らせることも可能なエアラインが多いですが、子供をずっと抱いているのはかなり大変です。
空席の多いフライトの場合は、席の横の座席を空席にしてくれるなど配慮してくれる会社もありますが、できれば子供が小さくても、子供用の座席を確保してあげると、お母さんもお子さんも楽です。
持ち物
パスポート、航空券
Travel Wallet & Family Passport Holder
パスポート、航空券の情報をお忘れなく!
なお、パスポートはこのような数人分をまとめて入れれるホルダーがあると、とても便利です。
子供はアメリカ産まれなので、アメリカと日本の2種類パスポートを持っていてどちらを出すかばたばたしたり、グリーンカードを出し入れなど、とにかくパスポートケースがないときにはワチャワチャしていました。
しかしこういったパスポートケースを使ってみると、とってもスムーズにパスポートやカードなどを出し入れできて、これ無しで帰国なんてありえないぐらいになりました。
カードやジッパー付きの収納箇所もあるので、小銭を入れたり、ボールペンを挟んだりとても活用しています。
渡航同意書・戸籍謄本や出生証明書のコピー
米国国土安全保障省税関・国境取締局(CBP)は、親権訴訟中に発生する片親による子供の奪取
増加や国際的な子の連れ去りに対処するため、18歳未満の方が両親と同伴しない旅行をする場
合(単独や片方の親のみ、または親以外の大人の方と旅行する場合)、親の「渡航同意書(英文)」
を持参することを強く推奨しています。
この渡航同意書は、提示を求められた場合に提示することで、トラブルを最小限に防ぐことができます。
必ず持っていなくてはいけないものではありませんが、いざという時のために、ワンオペで子供と国外へ出る時には、用意しておくと良いでしょう。
また、同様に戸籍謄本や出生証明書のコピーも用意しておくと良いでしょう。
渡航同意書テンプレートはこちら(同行しない親がサイン)
服
機内は窮屈ですし、気圧の変化もあります。リラックスができ、体も締め付けないようなゆったりとした服装で飛行機に乗ってください。
ちょっとリラックスしすぎかもしれませんが、海外の子供はよく、パジャマやお気に入りのテディベアを抱えて飛行機に乗っていますよ。
また、入出国の際の荷物検査では、靴を脱がなくてはいけない場面もあります。子供の靴は特に脱ぎ履きが簡単なタイプのものにしましょう。
何かのアクシデントのために、子どもと自分のための着替えを用意してください。
抱っこをするような年齢の子供がいる場合、お母さんが抱っこをしているときに、吐いたりお漏らししたことによって、お母さんの服も汚れてしまうということがあるので(実体験あり)、お母さんも着替えを用意しておくと良いでしょう。
また、おむつは、事前予約をすれば用意してくれる航空会社もありますが、サイズ・数に限りがあるので、基本的には自分で用意したほうが良いでしょう。(なお、おむつ替えは必ず化粧室で行ってください。)
そして、使用済みのおむつを片づけるためのジップロックなどを用意しておくと良いでしょう。
またトイレトレーニングが完了している子でも、離陸直後や飛行機の揺れにより、トイレに行けない時間があるので、プルアップパンツなどを履かせておくと安心です。
航空会社によっては、機内がとても寒いので、羽織るものを1枚用意しておきましょう。
Dr. Scholl’s Women’s Graduated Compression Knee High Socks
ちなみに、こういった足がむくまない靴下。かなり効果があります。
キャビンアテンダントの人とか、飛行機によく乗る人でこういった靴下を推奨している人が結構たくさんいるようですよ。
おもちゃ
小さな子供の場合は、いつも遊んでいる音の出ないお気に入りのおもちゃと、こっそり買った新しいおもちゃを持っていくと良いでしょう。子供は新しいおもちゃに興奮して、しっかり遊んでくれるはず。
unaeduo Toy Straps for Baby
しかし、おもちゃを落としたり、投げてしまうようだと取りにくいので、このようなおもちゃ用ストラップを用意しておくと良いでしょう。
Bravokids Toys for 3-6 Years Old
また、絵を描くことが好きな子でしたら、紙とペンを準備しましょう。
この写真のような付属のペンでボードに絵や文字をかける写真のような↑おもちゃは、旅行アイテムとしてかなり人気です。
中央のボタンを一押しすれば、書いたものがスーッと消えるので、幼児の息子も夢中です。
この商品は息子も持っていましたが、飛行機だけでなくお出かけの時にとっても役立ったアイテムです。
Cars, Trucks, Planes & Trains Sticker Book
1-2歳の子供には、こういったシールブックが意外と時間つぶしに効果的です。
また、もう少し年齢の高い子供には、タブレットにアプリやお気に入りの動画をダウンロードしておいて、機内でみせると良いでしょう。
機内にタッチパネル状のモニターが付いているものもありますが、年齢によっては気に入る動画がない、見にくい、ゲームが年齢として合っていないなど一概に期待してはいけません。
また、忘れがちなのが子供用のイヤホン。
イヤホンは機内でもらえる場合も多いですが、このようなヘッドフォンタイプのほうが、子供には使いやすいでしょう。
充電のためのコードもお忘れなく。
機内での食事
ベビーフードは、封を開けていない状態で常識の範囲内の量でしたら、手荷物持ち込み可能です(機内持ち込みできる液体量とは別で可能)。
袋はほかの液体物と分けて「離乳食用の袋」にすべて入れておくと、手荷物検査の時にスムーズです。
手荷物検査の時は液体と同様に、鞄から出して「ベビーフードを持っています」と伝えてください。ベビーフードの封が閉まっていることを確認し、母親の手や容器を軽くなぜ、簡易の成分分析(のようなこと)を行って終了です。とても早く終わりますのでご心配なく。
また、粉ミルクは、飲みなれたものを用意しておくことをお勧めします。スティックタイプやキューブタイプのものだと、持ち運びも簡単なので便利です。
お湯は日系のエアラインならば用意してくれるのでお願いをするとよいでしょう。
日系以外のエアラインだと、粉ミルクをお水で溶く国も多いので、好みの温度で用意してもらうのは難しいかもしれません。
機内での食事は、事前に予約しておくとベビーミール、キッズミールを用意してくれる航空会社もあるので、ぜひ利用してください。オンラインで申し込みができると思います。
しかし、食事の時間以外に子供が空腹になる、用意してくれた食事が子供に合わなかった、食事の時間に寝てしまっていた、など、万が一機内食が食べれない場合に備えて、パンやお菓子を用意しておくことをお勧めします。
さらに、搭乗の直前に水を1本買っておきましょう。
離陸して少しすると水などドリンクが配られる場合が多いですが、子供はすぐに「のどが渇いた」などと騒ぐものです。自分で用意しておけば安心ですよね。
その場合、空のストローマグを用意しておくと、小さな子供は飲みやすいでしょう。しかし、気圧の変化により、中身が噴出することもあるので、マグの蓋を開けて、気圧を同じにしてから、使用してください。
また、慣れない旅行や食事で体調を崩す子供もいるので、食べすぎたり、油分などの多い食事は控えめにしましょう。
私の息子は、機内食のアイスクリームをぜんぶ食べてしまい、体調を崩したことがあります。体調を崩すと、子供は落ち着かず、かなりぐずって手こずりました。食べすぎには注意してくださいね。
耳栓
小さな子供は、離着陸時の気圧変化時に耳抜きがうまくできないと、不快感からぐずってしまいます。そこで、離着陸時は、ミルクやジュース、吸うタイプのゼリーなどを少量ずつ飲ませ続けるとよいでしょう。※ストローマグやパックジュースは気圧の関係で中身が噴き出すので、注意してください。
赤ちゃんの場合、おしゃぶりも有効ですし、もう少し大きな子供は、飴をなめたり、ガムをかんだりしても効果的です。
Earplug for Airplane Travel
また、子供向けの専用耳栓も売っているので、試してみるのも良いでしょう。
ベビーカーや抱っこ紐
ベビーカーは、荷物を預けてからも手荷物で持ち込める場合が多いので、事前確認の上、持ち込むと便利です。また、赤ちゃんや小さい子の場合は、抱っこ紐を持っていくと、飛行機内でぐずった場合や、搭乗までの時間にとても役立ちます。
持ち物リスト 参考にしてください
- パスポート、航空券
- 同意書(一応)
- 戸籍謄本や出生証明書のコピー(一応)
- 常備薬
- 着替え(母子ともに。おむつ。羽織るもの)
- おもちゃ、ヘッドフォン、タブレット、コード
- おやつ、粉ミルクや簡単な食事、飲み物
- ティッシュ
- ビニール袋
- 耳栓
- ベビーカー、抱っこ紐
子連れで飛行機に乗るときに搭乗前にすること
親が焦っていると子供にまでうつってしまうことがよくあります。
ですので、搭乗時間にかなり余裕をもって空港に向かってください。
少し早めに空港に着き、キッズコーナーで遊んだりすると、子供は程よく疲れて、飛行機でおとなしくしてくれますよ。
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