アメリカで生活していると突然3月と11月に、”明日から時計を1時間早めて!”とか、”遅くして”などと時計の針を動かすように言われて、え?なんで時計を進ませたりするの??という出来事にであいます。
これは、日本では導入されていないので不慣れではありますが、世界でも数か国で実施されている「サマータイム」といいます。
そこで今回は「アメリカのサマータイム」について紹介します。
サマータイムとは?
サマータイムとは、夏の日照時間が長いことを有効に使うために「時計を1時間進めること」です。
デイライトセービングタイム Daylight saving time(DST)とも呼ばれます。
世界でも多くの国で採用されており、北アメリカ、中央アメリカ、ヨーロッパ、アジア、北アフリカといった北半球の国では、夏時間に、オーストラリア、ニュージーランド、南アメリカ、南アフリカといった南半球では、9月から11月に夏時間を開始し、3月から4月に夏時間を終了します。
アメリカでは、3月の第2日曜日に始まり、11月の第1日曜日に終わります。
サマータイムはなぜ始まった?
これはアメリカの発明家で政治家のベンジャミン・フランクリンが、1784年に提案した概念。
日照時間中に多くの活動ができるために、エネルギーの節約になり有効だ、と考えられました。
そこで、第1次世界大戦において資源の節約を目的としてドイツで実施され、1918年にアメリカの一部地域で導入され、その後場所を広げ、100年以上も行われています。しかし、アメリカでは、全土で行われているわけではなく、ハワイやアリゾナでは採用していません。
サマータイム効果はあるの?
いくつかの研究では、より多くの人々が道路を使用する時間帯に多くの日光があるため、より少ない交通事故と負傷につながり、また道路が暗い時間に車の数が減り、交通事故が少なくなったそうです。また、日光時間が長くなることで、フルタイムの労働者の屋外での運動量が増えるという利点もあるそうです。
しかし、一方では、明るい夜は電気照明が節約できるかもしれませんが、現在では日中でも冷房や暖房を使用するなどのため、DSTをしてもエネルギー節約になるのか、は研究結果にばらつきがあり、判断しかねる状況のようです。
また、ある研究では時間の変更により人々の健康が損なわれる可能性がある、と主張する人もいます。
さてこのようなDSTですが、どうも時計を早めたり、遅くしたり、、効果もはっきりしないような、、、というわけで、毎年、様々な国や州で廃止するかどうかの議論が行われています。ヨーロッパでは2019年3月にEUのDSTを廃止することに賛成票を投じました。
さて、2024年は
3月10日日曜日に時間を1時間進める(睡眠時間減る)
11月3日日曜日に時間を1時間戻す (睡眠時間増える)
です。
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