先日、アメリカのFDA(食品医薬品局)は赤色3号の禁止を発表しました。
赤色3号とは食品や飲料に鮮やかな赤色を与える合成染料で、実験動物の試験ではがんを引き起こす可能性が高いことが分かっています。この染料は特定のキャンディー、カップケーキ、クッキー、冷凍デザートシリアル、栄養補助食品など様々なものに使用されており、アメリカ国内では9200以上の製品にこの染料が含まれています。
赤色3号は、オーストラリアや日本を含む多くの国ですでに禁止または制限されています。また、アメリカでも30年以上前、化粧品業界に対して使用を禁止しており、さらに食品に関しては幾つかの州でも対応されていました。
つまり、FDAは化粧品には規制をしていたにもかからわず、食品や医薬品に対しては使用が可能だった、という不思議なことが長い間続いていたのです。
近年では、赤色3号は子供の行動にも影響を与える可能性がある、とも言われており、消費者擁護団体が赤色3号の商品を取り消すように強く求めていました。化粧品にはすでに規制をかけているのにという矛盾もあり、今回、ようやく事が動いたというわけです。
さて、この度、規制されることになった赤色3号ですが、製造業者は2027年1月15日までに製品を再配合する必要があります。一部の企業では、既に赤色3号から天然色素に変更しているところも多いのですが、すぐに赤色3号が無くなるわけではありません。
アメリカは、食品やビタミン剤などカラフルなものが本当に多いですよね。全てが赤色3号というわけでもないので、天然色素を使用しているかどうか、チェックしてから購入すると良いでしょう。
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