アメリカのホームセンターのペンキ売り場はいつもお客さんがたくさんいて、とても活気があります。
それぐらい、アメリカでは自分で「ペンキを塗る」ということが大好き。
日本は室内が壁紙の場合が多いですが、アメリカではペンキですよね。自分でペンキを塗り、気分を変えたいからペンキ塗り、なんてぐらいに気軽に自分でペンキを塗るんです。築30年越えの建物なんてザラにあるので、コツコツ自分で直す、というのが当たり前なんですね。
そこで、今回は、「アメリカで壁や家具にペンキを塗る方法」を紹介します。
色を選ぼう
まず、壁や家具など、ペンキを塗ってみたいなーと思ったら、最寄りのホームデポなどのホームセンターやペンキ屋さんに行ってみてください。
すると、このような色見本のカードがたくさんおいてあります。
各メーカーごとに色見本があるので、結構膨大な量になりますが、実際に使ってみたいな、気になるなといったカードをどんどん選んで、持ち帰ってください。※無料です。
そして、自宅に持ち帰った色見本カードを壁や家具などに当ててみて、実際にどう見えるか、どうしたいか、をイメージして、色を決定するのに使ってください。
サンプルを使ってみる
ホームセンターなどのペンキ売り場では、このような8oz.程度の小さなカラーサンプル用のペンキが売っています(全カラー、メーカーであるわけではありません)。乾くと色のイメージが変わる場合も多いので、カラーを決めたら、一度購サンプルを購入してみて、少量塗ってみてからイメージを固めると、安心です。
またペンキのカラーを決めると同時に、必要量も計算しましょう。
基本的にペンキは2度塗りするので、塗る場所の面積×2倍の面積分のペンキが必要です。
ペンキの買い方
テストペイントが終わったら、本番のペンキを買いましょう!
日本では、ペンキはすべて缶に入っていて、気に入った色の缶を持ってレジに行きますよね。
でも、ここアメリカではちょっと違います。
ペンキの多くはベースカラーのペンキをペンキカウンターに持っていき、この色にしてほしいと伝えて「色を作ってもらう」のです。
実はアメリカでは、ペンキが全種類店頭においてありません。そこで、”基本のペンキ”をカウンターに持っていき、カラーを指定して作ってもらうのです。どれが基本のペンキかわからない時には、色見本で色を指定して、欲しい量とともに近くの店員に伝えると、このペンキをベースに今から作るからね~とカウンターにペンキを運んでくれますよ。
また、一度にペンキの缶を幾つも購入するのは一見不安になりますが、思い切って必要分を一気に買ってください!カラーは調合する度に、多少の色ズレが生じるので、同じ色見本でペンキを作ってもらっても、前回と今回では少し違う場合が出てきます。必要量を一気に調合してもらい、購入しましょう。
また、ペンキには、カラーだけではなく、室内用か屋外用か、また塗った後の具合で種類が異なります。Flat, Matte, Eggshell, Satin、Semi Gloss, Hi Glossなどと種類が異なり、光沢や触ったときの感触が異なり、汚れの付きやすさやふき取りやすさも異なります。
そこで一般的に、キッチンはSemi Gloss やHi Gloss, Family room はSatin, ダイニングルームはEggshell, ベッドルームはFlat やMatte、ドア、お風呂場などはHi Glossで塗ると良いでしょう。
ペンキを塗るときに必要なもの
Pro Grade Paint Roller Cover Set
ローラーやトレイ、ブラシがセットになっています。
Paint Roller・・ローラー。(天井などは長いローラー)
替えれるローラーの先と、持ち手の本体からなります。
ローラーの先は、ペンキの色ごとで交換、または、翌日に塗る時に交換、などする使い捨てなので、幾つかか用意しておいてください。
天井などを塗るときには、持ち手の長いローラーがあると、かなり便利です。
また、はけで塗るよりもローラーでできる限り塗った方が、仕上がりがきれいなので、塗る面積が狭くても幅の狭いローラーを用意することをお勧めします。
Tray・・トレイ。ペンキを取り出して、ここでローラーに付けます。ペンキの色などに合わせて、替えなくてはいけないので、何枚か用意しておきましょう。
Paint Brush・・ブラシです。
好みがあるでしょうが、私は毛が厚めなものより、うすめなものが好きです。
厚めなものはもちろんペンキをたくさん吸うので、どばっと一気に塗れますが、ムラが出たり、角などが使いにくいので、私は薄いタイプで何度か行うほうが好きです。
MyLifeUNIT Tape and Drape, Assorted Masking Paper for Automotive Painting Covering
Duct Tape・・マスキングテープのことです。マスキングテープを制するものは、ペンキを制す、と誰かが言っていました。
上の商品は、マスキングテープとシートが一緒になっているので、便利です。
Dap 12328 DryDex Spackling Interior/Exterior, 1/2-Pint
パテ・・壁の穴や凹みなどの補正に。
ドライバー ・・コンセントなど外してペンキを塗りたいときに。我が家では、面倒なのでそんなことしませんが。
布・・キッチンペーパーでもいいと思います。さっと飛んだペンキなどをふき取りましょう。
実際に塗ってみよう!※例)壁を塗る
Tarpを床にひき、Duct Tapeで塗りたくない場所の境界線をカバーします。
結構ペンキは飛び散るので、広く余分にカバーしてください。
(必要な場合は、コンセントカバーなども外してください)
次に、壁の穴、凹みなどを、上のようなパテで埋めます。
このパテはピンク色で、乾くと白くなります。
Self-Adhesive Drywall Repair Fabric
補修する穴が大きい場合には、このような網状のテープを張ってから、パテを塗りましょう。
1-2時間ほど乾かし(商品によります)、やすりをかけて平らにしてください(この場合、結構粉が飛びますので注意してください)。
いよいよペンキ塗りです。
トレイのギザギザ部分でしごいて、ローラーにペンキが付きすぎないようにすることがポイントです。ローラーで出来る限りを塗り、ローラーでは塗れない角などは、ハケで塗っていきます。
ペンキの種類にもよりますが半日ほど待ち、ペンキが乾いたら同じように2度塗りをして完成です。
家具などにペンキを塗る場合は、先に塗装を削ったり、などの処理が必要です。
自分でペンキを塗ると、愛着がわきますよ。
さあ、皆さんもペンキ塗りをしてみてくださいね。
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