アメリカから日本へ海外送金する場合にUSPSを介して行われていた国際郵便為替(International postal money order)のサービスが終了してしまいました。
また、日本からアメリカへゆうちょダイレクトから国際送金する場合には、送金元、送金先の事前登録、さらにマイナンバーと住所記載の本人確認書類が必要だそうで、なかなかスムーズではないようです。
では日本への送金、日本からの送金をしなくてはいけない場合にはどうすればいいのでしょうか?
送金サービスは幾つかありますが、安く・早く・安全に送金できる「Wise ワイズ」がおすすめです。
※2021年3月3日よりTransferwise(トランスファーワイズ)がWise(ワイズ)に名称変更しました
※アメリカ在住者が記事を書いていますので、US銀行にリンクさせたWiseアカウントを作成する工程を載せています。在住場所によって若干内容が異なると思います。
Wise ワイズとはどんな会社?
Wise(ワイズ)は、2011年1月に創業したP2P送金サービスです。
通常の”国際送金”とは、送金元の銀行から送金先の銀行までいくつか銀行を中継するため、国際間で銀行を幾つか経由することで手数料が高額となり、さらには時間もかかってしまいます。
一方でワイズは、送金元の国にあるワイズA口座に入金することで、送金先の国のワイズB口座から送金先口座Cへ振り込みが行われる仕組みです。
ワイズはA国とB国にそれぞれ口座を持っており、同じ会社なので国際間送金をする必要がなくコストを減らします。また、銀行ではよく通常の為替レートと異なる為替レートを使用しているのですが、ワイズでは一般的な為替レートを使用しているので、安く送金することができます。
2016年には日本向けサービスも開始し、57ヵ国の送金元から86ヵ国への送金に対応しています。2019年には毎月50億アメリカドルがワイズを介して送金されており、600万人以上が利用しています。
アメリカから日本への送金比較
送金受取額の比較
アメリカから日本への海外送金で思い浮かぶのは、WiseのほかにPaypalの運営するXoom、また銀行の3つ。
Wise | Xoom | |
$100送金 | 15084円 | 14829円 |
$1000送金 | 153463円 | 148287円 |
$10000送金 | 1537256円 | 1482867円 |
この表は、$100、$1000、$10000をアメリカから日本へ送金した場合に、受け取れる額です。
(2024年4月23日時点.$1=154.34JPY)
ここでは銀行での詳細を記載しませんが、銀行の場合は、手数料、および為替レートがかなり悪いので、検討しないほうが良いでしょう。結論として、送金するならワイズが格安でおすすめです。
なお送金時間ですが、送金元の入金方法や、金額によって異なるようですが、数時間~2日程度で行われるようです。送金画面に着金予定日時も出ますので安心です。
日本からアメリカへの送金額の比較
同様に日本からアメリカへの送金の場合の為替レート、手数料をまとめました。
比較対象としてWiseのほかにRakuten銀行、SMBC信託銀行を使用しました。
WISE | Rakuten銀行 | SMBC信託銀行 | |
為替レート | 154.820 為替レート保証12時間 | 155.88~ レート1%~ | レート155.86 |
手数料 | 140JPY(10000JPYの場合) 713JPY(100000JPYの場合) 1349 JPYJPY(200000JPYの場合) | 1750JPY | 3500JPY |
Wiseは為替レートが安く、さらに12時間の保証をしてくれます。
さらに手数料はWiseの場合、送金額によって変動しますが、200000JPYまででは、手数料はどこよりも安いです。
つまり、日本からアメリカ、アメリカから日本へ送金する場合、両者ともにWiseがお得です。
ワイズでの送金方法
では実際にワイズを使って送金をしたい場合、どのようにすれば良いでしょうか?
アカウントを登録
ワイズのHPへ行き、会員登録を行います。
”アカウントを開設する”をクリック。
メールアドレス、もしくは、FacebookやGoogleアカウントなどを登録します。
すると、個人アカウント、もしくは法人アカウントの選択画面が出てくるので、
個人アカウントにチェックをし、居住国を明記します。
この際、ワンタイムコードでの確認を行うので、ワンタイムコードが受け取れる携帯番号も用意しておいてください。
その後、パスワードを入力し、確認メールを行ったら完成です。
本人確認と銀行口座情報入力
初めての送金時には、本人確認、および銀行口座とのリンクをしなくてはいけません。
事前に行っておくと良いでしょう。
銀行口座とワイズの口座をリンクさせる作業を行います。$20を入金することで確認できますが、$20はきちんと使用できるので、安心してください。
入金方法を銀行口座振替、電信送金(ワイヤー)、デビットカード、クレジットカードの4つから選んでください。手数料及び着金予定日が異なりますので、注意して実行させてください。手数料からみると、銀行口座振替が良いでしょう。その後、口座番号など必要な内容を入力します。
続いて、本人確認が必要です。
アメリカ在住者の場合は、米国社会保障番号(ソーシャルセキュリティーNo. SSN)を入力するか、持っていない方は写真付きのIDを用意してください。
日本在住者の場合は、写真付き住所記載のあるマイナンバーカード、もしくは日本の顔写真付き身分証明書とマイナンバー関連書類、もしくは住民票の写しが必要です。
スマートフォンでの写真撮影などを行わなくてはいけないので、QRコードをスキャンし、指示の通りに必要事項を記載し、データーを送信などをしてください。
私はアメリカ在住で、ソーシャルセキュリティー番号を持っているのでその番号を入力したのですがなぜかうまくいかず、身分証明書を送ることになりました。
身分証明書としてグリーンカードの写真を送付したら10分以内ぐらいで身元確認ができました、とメールを受け取りました。
日本へ送金する
送金を行うには、自分のアカウントページの”送金する”ボタンをクリックしてください。
送金金額を入力し(もしくは受取額を入力すると、送金額が逆算されます)続行を押します。
そして、送金相手(自分自身、そのほか、法人・団体)、必要情報を入力してください。
メールアドレスでも、検索可能です。
必要情報は
- 銀行口座名義(通常カタカナ):預金通帳の最初の中ページの名義と一致している必要があります
- 口座番号(通常7桁)
- 口座種別:普通/貯蓄/当座のいずれかを選択できます
- 銀行名および支店名(ラテン文字、カタカナ、漢字)または銀行/支店コード
1回あたり100万円まで送金可能、送金回数の上限はありません。
注意すること
- 通貨によっては、送金、もしくは受け取りができません。(フィリピン・ペソを日本円に送金不可など)
- 海外送金証明が受けられない。ビザ申請で外送金証明が必要な国もあるので、事前に調べておいたほうが良いでしょう。
最後に
こちらからWiseの口座開設を行った場合、最大$600までの送金手数料が無料になる割引が得れますので、ぜひ口座開設を行ってみてください。
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