アメリカって広大な野原やキャンプ場、自然公園がたくさんあるので、ぜひ、わ~いと遊びまくって欲しいのですが、”TICK チック”という虫の対策をぜひ忘れないでください。
日本でも一部の地域では注意してください、と言われているようなのですが、アメリカで”初めて聞いた”って人も多いかと思うので、今回紹介します。
Tick チックって何?
Tickとはダニのことなのですが、アメリカだと野生のシカなどの動物に寄生するTickが結構、野原にいます。
NYで見つかるTickはこの4種類がメインのようなのですが、基本的に大きさも色も様々で、黒っぽいもの、茶色や赤褐色のものもあります。ただポイントは、とにかく小さいこと。
で、これ。むちゃくちゃ気持ち悪いのですが、頭を皮膚の中に入れて噛みつくことで生きる寄生虫なのです。その噛まれた際に、細菌、ウイルスなどが感染し、病気を引き起こす可能性があり、ライム病という危険な病気を引き起こす場合もあります。
私の知人でも刺されて、発熱した人がいます。半年後に発症したために、原因が分かったのは奇跡です。決して珍しいものではないので、必ず山やハイキングに出掛ける時には、対策をしてから出かけてください。
噛まれるとどうなる?
米国疾病対策予防センター(CDC)の報告によると、2019年にアメリカでTickに噛まれたことが原因で病気になったケースは50865件にのぼります。ただ噛まれた人はもっと多いことでしょう。
実際に私も服についていたことがありますし、知人はかまれたことで発熱しました。Tickに噛まれる危険性はかなり身近にある、と思ってください。
Tickにかまれたときの多くは、痛みもかゆみも伴いません。人によっては、ちくっとした、っという人もいます。また、かまれても病気にならない場合もありますし、皮膚が炎症を起こす程度で終わる場合もあります。ですが、感染症にかかる可能性もあるので、噛まれてもすぐに対処したほうがいいでしょう。
Tickが噛む場所
Tickは体のどの部分にもつくことができますが、皮膚がやわらかく、血液がたくさん流れている場所に移動して、皮膚に噛みつきます。
- 頭皮や首筋
- 股
- 脚、特に膝の裏
- おへそ
- 耳の中、または耳の周り
- 腕の下
- 腰の辺り
を好む傾向があります。
Tickが付いているかどうかチェックする場合には、こういった場所を念入りに確認してください。
Tickを見つけたら
Tickが皮膚に付着してから24~48時間後に感染の危険性が高まります。
見つけたら慌てずに、以下の方法で取り除いてください。
ピンセットでTickの頭か口の部分をしっかりとつかみ、皮膚から離れるまで、しっかりと引っ張ります。このとき、Tickをねじったり、左右に揺さぶったりしないでください。マダニの一部が皮膚に残っていても、心配はいりません。いずれは自然に出てきます。
TickCheck Premium Tick Remover Kit
専用の道具を使うと便利です。
取り除いたら石鹸と水でよく洗い、その後、アルコールで拭き取ります。
※Tickを取り除く時に、熱いマッチなどは絶対に使用しないでください。より皮膚深くに潜り込ませる危険があります。
Tickに噛まれた後の症状
- 発熱
- 悪寒
- 筋肉痛
- 頭痛
- 疲労感
- かゆみまたは炎症
- 発疹
などが生じます。
Tickに噛まれていることが分かった場合はもちろん、噛まれたことが確認できない場合でも、Tickがいそうな場所を散策した後で上のような症状が出たら、医師に相談をしてください。
※ペットも同様に注意してくださいね。
Tickに噛まれないようにするために
雑木林や草が多い場所を好むので、そのような場所を歩いたりハイキングをする時には
- 長袖で明るい色の衣服を着用する:衣服についたTickを確認しやすくなります。また脚の下に入りにくいように、ズボンを靴下や靴の中に入れるようにしましょう。
- 小道の中央付近を通るようにしましょう。
Repel Insect Repellent Sportsman Max Formula
- 20%以上のDEETを含む虫除けスプレーを使用する。
- 外出から戻ったら、Tickが付いていないか確認する。
- 衣服はすぐに洗濯をして、シャワーを浴びること。
- 衣服や道具にマダニが付着していないか確認し、すぐに洗濯する。
Vet’s Best Flea & Tick Advanced Strength Dog Shampoo
犬などにも同じようについてくるので、対処してあげてくださいね。
コメント