数年前、アメリカ人の知人からピクルスの形をしたオーナメントをもらいました。
「?ジョークなの??えっ、笑うポイントわかんないよ」って思わず言ってしまいました。
すると、友達は「簡単に説明できないんだけど、飾るとラッキーなことあるんだって。日本は飾らない?」とのこと。
「へー、日本じゃピクルス飾らないよおお。面白い風習だね」
毎年、ピクルス型オーナメントを飾るたびに、ピクルスの風習について調べなくちゃと思っていたけれど、ついつい忘れていました。ようやく思い出して調べたので、紹介します。
ってか、友達にも説明してやろう~~っと!
このピクルスのオーナメントはクリスマスイブにツリーの奥深くに隠して飾ります。
ピクルスもグリーンなのでクリスマスツリーにうまく隠れてしまいます。
そして、クリスマス当日の朝、ピクルスを一番に見つけた人には、幸運が訪れると信じられています。家庭によっては、見つけた人に最初のプレゼントを開けさせたり、特別な贈り物をあげたりするようです。
実はこれ、”ドイツの風習”とアメリカでは言われているのですが、なんとドイツではこういった風習はありません。ドイツ人の91%はこのクリスマスのピクルスについて聞いたことがなく、自宅で行ったことがないそうです(2016年2月YouGovの調査による)。
でもブランデンブルクというドイツの都市にあるLyra-Fahrrad-Werke社の1909年のカタログに、ピクルスの飾りが登場しています。そこで、ドイツからクリスマスの飾りがアメリカに輸入された時に、ピクルスの話もマーケティングとして作られたか、何かの風習がアレンジされ、アメリカでピクルスの話が広まったようです。
Old World Christmas Ornaments: Pickle Glass Blown Ornaments for Christmas Tree
というわけで、アメリカのクリスマスグッズコーナーでは、ピクルスの飾りを見かけることも多いですよ。
こんな話になっているなんて、とっても面白いですね。
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[…] アメリカではクリスマスツリーに”ピクルス”が?! […]