私は日本で車の運転をしていたので、アメリカで免許を取るのも簡単かな、と思っていましたが、実際乗ってみると、交通ルールがいろいろと異なり、大変でした。
アメリカでは(州によりますが)、短期旅行者はアメリカで免許を取らなくても、自国の免許証、もしくは国際運転免許証があれば運転しても良いんです。でも、交通ルールを知らずに乗るのは、怖くないですか?
そこで今回は「アメリカと日本・交通ルールのココが違う」を紹介します。
運転する前にぜひ読んでみてください。
なお、交通ルールは州によって、若干異なります。今回はNY州のルールについて、説明します。
※こちらも合わせてご覧ください 「アメリカでも運転したい!国際運転免許証を取得する方法」
※これからNY州で免許を取る人には、テスト対策を用意しています。
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します①
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します②
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します③
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します④
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します⑤
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します⑥
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します⑦
【NY州運転免許 筆記試験対策】NY州の交通ルール解説します⑧
右側通行、赤信号でも右折可能
私は日本でも車を運転していたのですが、だからこそアメリカでの運転で慣れるまでに時間がかかったことが、「右側通行」です。右折は大丈夫でも、左折の時に変なレーンに入っていきそうで、とても怖かったです。
慣れるまでは、ブツブツと「右側、右側」とつぶやきながら運転して、間違えないようにしていました。
また、州によるかもしれませんが、赤信号でも通行の邪魔にならなければ、右折が可能です。
そんな中、赤信号 右折禁止の場所には、上のような看板、文言「No turn on red」などと書かれています。その印がある場所では、赤信号では右折しないでくださいね。
しかし、慣れていない場合では、無理をして赤信号右折をしなくても大丈夫です。
赤信号で右折をしなくてはいけない、のではなく、しても良い、なので。
後ろの人がクラクションを鳴らすかもしれませんが、無理をせず、嫌なら断固として青になるまで右折は待ってくださいね。
※Manhattanなど右折がダメな場所もあります。注意してください。
追い越し車線は、左側
追い越し車線は、左側になります(日本は右側)。ゆっくり速度で運転をしたい場合には、右側にいてください。
4Way Stop
このSTOPサイン。
単なるストップサインならば、一時停止してから発進すればいいのですが、この場合は「All Way」と書いてあるくせ者。
この「All wayサイン」の場合は、十字路4か所において、1番最初にStopサインのところに来た人が、1番最初に発進し、2番Stopの車が2番発進、同様に3番、4番と続く、、のです。
私は慣れないので、1,2,3番、と自分の順番、を口に出して数えています。また、All wayの代わりに、4 Wayと書いてある場合もありますが、同じです。
Yield
Yieldとは「ゆずる」という意味。
そこで、このサインがある場合、合流の一方を優先させて、Yieldサインがある方が譲って合流するのです。
Yieldサインがあるほうは、速度を落とし、車が来ないかよく見てから合流をしてください。
もしその場合、車が来たら、Yieldサインがある方が、停止し、ゆずること。
Work Area
工事現場のそばでは、Work Areaのサインが出ています(オレンジ色の看板です)。
かならず減速をして(25MPH以下)通ってください。
※罰金も高額ですので、減速は必ず!
また、誘導員がいる場合は、その人の指示に従ってください。
6 踏切
このサインは、 Railroad crossing 踏切がありますよ、のしらせです。
このような踏切の信号が点滅していたり、遮断機が下りているときには、15feet(5m)手前で停止してください。
また、線路を横断する時には、先方に車一台分空いていれば、進むことができます。
空いていなければ、あくまで信号の手前で待っていてください。
Cross walk
右左折をするときに、歩行者がいて停止しなければならない場合、直進中でも車が渋滞しているときなどは、決してCross walkを踏んで停止しないでください。
ですので、右左折の時に停止しなければいけない場合、実際、かなり手前で車が停止しています。
もちろん、守っていない人も多いですが、ルールは「Cross Walkを踏んで停止しない」です。
Emergency Vehicle
サイレンを鳴らしている、赤・青・白などの点滅をしている緊急車両が来たら、同じ道路側はもちろんのこと、反対側の道路の車両も車を寄せて停め、緊急車両が過ぎるのを待つこと。
※緊急車両が両道路の中央を通ることもあります。
スクールバスについて
スクールバスが停止していて、赤いライトをつけた場合(同時に車体のサイドにある「STOP」という板が開きます)は、後尾車両、および対面車両ともに20feet(6m)あけて止まらなくてはいけません。
対面車両も止まらなくてはいけないのは、Emergency Vehicleと同じですね。
子供たちは、バスの乗り降りの際、信号がない場所でも平気で道路を渡ってきます。
対向車も停止しなくてはいけないことは、忘れがちですが、必ず、停止してください。
(但し、道路が中央分離帯等で物理的に遮断されている場合には対向車線の走行車両は停止を免除されます。)
ちなみに、赤いライトが消えたり、ドライバーが手を振って通って良いよ、とサインをした場合は、通行しても良いことになっています。
消火栓のそばに車は停めない
消火栓(Fire hydrant)の15feet(5m)以内には、車は停めてはいけません。
実際、しっかり守っている人が多い印象で、「あー、空いてた~」と思うと、消火栓があって「わざと空いていたんだ」という場合が多いです。
また、消防署の20Feet(6m)、および対面の道路75feet(23m)も停めてはいけないので、とにかく消防署の近くには停めないでください。
シートベルトについて
シートベルトのルールは、前の座席2席は必ずシートベルトを装着しなくてはいけません。
また、後部座席では、16歳以下の場合はシートベルトをしてください。
4歳以下はチャイルドシートを装着すること。
ライトについて
ヘッドライトは基本的には日本と同じです。
ハイビームは暗くてかなり見えにくい時に使用しますが、対向車はまぶしいので、すれ違う時などにはロービームにかえましょう。
また、ワイパーを動かす時には、必ずライトも付けなくてはいけません。
外が明るい・暗いに関係ないので、注意してください。
アルコール
アメリカでも飲酒運転は禁止です。
図は0.02BACの各種お酒の量を示しています。これらのお酒が身体から抜けるまで、おおよそ1時間かかると言われています。
0.08BAC (血中アルコール度数 ※360ml缶1本で0.02BAC)で、6ヶ月の免許取り消しとなります。
飲酒運転で検挙される場合は原則として逮捕され、朝まで留置されることが多いようです。
ちなみに、同乗者も乗車中の飲酒は禁止ですし、フタや栓を開けた酒類を車内に置くのも禁止(トランクに置くのはよい)です。
携帯電話
携帯電話を持ちながら運転してはいけません。罰金があります。
ハザードでありがとうサイン
日本では、合流の時に入れてくれた車に対して、ハザードを点滅させて「ありがとう」などと表すサインがありますが、アメリカではそれに対応するサインはありません。
代わりに運転席の窓を開けて手を振ってくれる時がありました。
また運転者と目を合わせて、手をあげて挨拶したり、手を横に振って「先に入っていいよ」などはよく行います。
★このほかに、ウインカーは左にあるのですが、間違えて右を触って、ワイパーが動いてしまう、というのはよくある間違えです。
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