海外へ移住した後も、日本の銀行口座ってできればキープしておきたいですよね。日本からのサブスクの引き落とし、日本の家族への振り込み、ネットショッピングの決済など、何かと必要になる場面は多いものです。
しかし最近は、マイナンバー制度の導入やセキュリティの強化によって、「海外在住者の口座維持」が年々厳しくなっているのをご存知でしょうか?
今回は、海外在住者が知っておくべき日本の銀行口座のリアルな現状と、注意点を分かりやすく解説します!
そもそも「海外転出後」に新規開設はできる?
結論から言うと、海外に移住した後に新しく日本の口座を作ることは、原則不可能です。
日本の一般的な銀行口座は「国内居住者」を対象としています。
新規開設にはマイナンバーカードや運転免許証といった本人確認書類が必要ですが、これらは住民票を抜いてしまうと手に入りません。そのため、日本を出る前に準備しておく必要があります。
すでに持っている口座はそのまま使える?(グレーゾーンの現実)
では、「日本にいる間に作った口座」は、海外転出後もそのまま使えるのでしょうか?
実際のところ、ここは「グレーゾーン」と言えます。
- 現状: 住民票を抜いたからといって、役所から銀行へ自動的に連絡がいくわけではありません。
- 銀行の動き: ただし、銀行側も定期的な本人確認を行っています。ランダムにはがきを送ったり、海外からまとまった入金があったりすると、確認の電話が入ることがあります。
さらに大きな壁となるのが、近年の「セキュリティ強化(2段階認証)」です。
主要銀行の主な認証方法一覧
ネットバンキングで振り込みなどをしようとすると、スマホアプリやSMSでの認証を求められるケースがほとんどです。
| 銀行名 | 主な認証方法 |
| 三井住友銀行 | アプリ、ワンタイムパスワードカード |
| 三菱UFJ銀行 | アプリ、ワンタイムパスワードカード |
| みずほ銀行 | SMS認証 |
| 楽天銀行 | メールアドレス |
| SMBC信託銀行 | アプリ |
| ソニー銀行 | アプリ |
| PayPay銀行 | アプリ、カード型トークン |
認証をクリアするための海外在住者の工夫
例えば三菱UFJ銀行の場合、残高を見るだけなら認証不要ですが、振込には「ワンタイムパスワード」が必要です。アプリ以外の選択肢として専用の「パスワードカード」を日本にいるうちに申し込んでおく方法がありますが、これには電池寿命があるため長期利用には不安が残ります。
「日本の携帯番号(SMSが受信できるプラン)を解約せずに、海外でも維持する」という方法でこの認証をクリアしている人もいるようです。
うっかりやりがち!「休眠預金」の罠
海外にいるとついつい放置してしまいがちですが、長期間出し入れがない口座は「休眠預金」として扱われてしまいます。
💡 法律上のルール
最後の取引(入出金)から10年間放置されると、預金は「休眠預金」となり、口座が一時的に凍結されます。
休眠預金等活用法
※なお、2年〜5年程度で利用が止まるのは「不稼動口座(銀行独自の休眠口座)」と呼ばれるもので、これに指定されると管理手数料を取られるケースもあります。
どちらの場合も、復活させるには銀行の窓口に出向いて本人確認手続きをしなければなりません。海外からわざわざ日本の窓口に行くのは一苦労。そうならないよう、定期的に「入出金」を行って口座を動かしておくことが大切です!
正式に維持するなら「非居住者向け口座」へ
銀行側に「海外に長期滞在しており、帰国の目途がない」と判断された場合、基本的には口座を解約するか、「非居住者向け口座」へ切り替えるよう求められます。
非居住者向け口座とは、海外に住む人向けに用意された専用の口座です。ただし、すべての銀行が対応しているわけではありません。
非居住者向けプランがある主な銀行
- ソニー銀行
- SMBC信託銀行(プレスティア)
- 三菱UFJ銀行(グローバルダイレクト)
- 三井住友銀行(SMBCダイレクト・グローバルサービス)
これらは海外にいながら利用できる頼もしいサービスですが、共通して「日本に住んでいる(住民票がある)間に申し込んでおく必要がある」という点には注意が必要です。また、一般的な口座同様というわけでもないので、やれることが制限される場合もあります。
まとめ:海外移住前の準備が運命を分ける!
日本の銀行口座を海外で維持するのは、年々ハードルが高くなっています。
これから海外へ出る方は、あらかじめ非居住者向け口座への切り替えや、ワンタイムパスワードの準備を済ませておくことを強くおすすめします!













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