日本ではOKな行動でも、アメリカではマナー違反、はたまた法律的にNGとか、おいおいそんなことしてたら犯罪に巻き込まれますよ、、、という行動も多くあります。
特に日本からアメリカに来て間もないと、気が付かないことも多いですよね。
そこで、今回は、在米十年の私が、これはさすがにNG!と思う「アメリカでのマナー違反、NG行動、タブー」について紹介します。
また、家に招かれた時にどうすればいいか?についてのマナーについても紹介します。
アメリカでのマナー違反、NG行動、タブー
短時間でも子供を家や車に残す
スーパーで買い物をするときに車内に子供を残したり、夜に子供は寝ているので大丈夫、と子供を置いて外に出かける、など、5分10分といった短時間でも家や車の中に子供だけを残してその場を離れることはアメリカでは犯罪となります。一人で留守番させる、というのもダメ。
また、騒ぐ子供を大声で叱る、たたく、といったことは、「しつけ」とみなされずに体罰や虐待とみなされ、警察や児童相談所に通報される場合があります。
どのような状況かは確かではありませんが、先日も、アメリカの空港で、騒いでいた子供を少し乱暴に扱った(とみなされた)日本人の親が警察に通報された、と聞きました。
どうやってしつけをすればいいんだろう、、、
不安なときは病院の先生に聞いたり、公園などでの親と子の行動を見てみてください。
怒っているのはよく見かけますが、親が激高していたり、長時間大声で怒る、ましてや叩くなんてことは決してありません。
おしゃれ
日本のおしゃれとアメリカのおしゃれは、同じではありません。
あまりに日本のスタイルをアメリカにも持ち込んでいると、観光客と思われたり、アメリカに来て間もない人とすぐにばれますので、安全面から判断すると避けたほうが良いでしょう。
例えば、メンズのボディーバッグ。
これ、かなりの確率で日本人です。
また、日傘はアメリカでは使用しません。かなり驚かれるので、やめましょう。
以前は日傘同様にマスクを使用する人はアメリカではかなりいませんでしたが、コロナが発生してからマスクを使用する人が増えました。
鼻水をすすらない
鼻水は、ずるずるとすすらないでください。
きっぱりと薬を飲んで止めるか、トイレなどで鼻をかんですっきりさせてください。(人前で鼻はかまない)
咳も同じです。咳が多すぎる状況で会社に行くとかなり嫌がられます。薬を飲むか、いさぎよく休んでください。また、咳を押さえるのは掌ではなくて腕の内側(二の腕の内側)です。腕の内側を顔に引き寄せ、同時に顔を横へ向けて咳をしてください。
日本でも同じですが、鼻水・咳に対する嫌悪感は、アメリカのほうが強いようです。さらに社会人になってからだと、自己管理はどうなってるの?と思われてしまいます。潔く薬を飲むか、自宅で安静にしてください。
一方でくしゃみをすると、近くにいる通りすがりの知らない人が「bless you」と言ってくれる場合が多いです。言われたら「Thank you」といいましょう。マナーです。
電車やバスで寝ない
日本だと、電車やバスで寝ている人が多いですが、アメリカでは電車やバスで絶対に寝ないでください。
気を抜いている人とみなされ、犯罪に巻き込まれる可能性がアップし、とても危険です。
Sorryと言わない
とにかく、すぐにSorryと言わないでください。
本当に自分が悪いという時にはSorryでも構いませんが、日本語でいう「すみません」ならばExcuse meです。Sorryを乱用したら、相手の人は、”??”と感じます。
人とぶつかった時も、よっぽどのことでなければExcuse meで大丈夫です。
また、会話の最中に「うん、うん」などと相づちを打ちすぎるのも失礼に値します。相づちが多すぎると、本当に聞いているのか?と思ったりするので、やめましょう。
公共の場でアルコールを飲むこと
基本、公共の場(道路、電車、公園など)でビールなどのアルコールを飲むことはNGです。
※OKな場所もあります。
しかし、実際には・・・こっそり飲んでいる人も多いです。
野外コンサートなどでは、暗黙の了解で、多くの人がお酒を飲んでいますが、それでも一応、お酒と分からないように、紙袋に入れて飲んでいます。また、絶対にお酒を飲んだ上での大騒ぎはしません!
公園、ビーチなどは監視員がおり、定期的に見回りをしています。彼らはチケットを切ることもできるので、ルールを破れば罰金を払わなくてはいけません。ビーチなどでは、$150-が罰金の相場かと思います。気を付けてください。
同様に、たばこも吸っていい場所が決まっています。ちゃんとルールを守ってください。
靴を脱ぐことについて
最近では、アメリカ人でも、室内で靴を脱いで過ごす人も多いです。
※屋外用の靴とは分けて、サンダルとか履いたり、靴下ですごす人も多いです。
しかし、それぞれの家庭によりますので、靴を脱ぐかどうかは、お邪魔した時に聞いてから従ってください。
逆に、ご自身が人を招いた時に、靴を履いたまま家に上がろうとする人がいたら、靴脱いでください、と伝えても構いません。
ただ電気工事など何かの作業をする人は、安全靴を履いているので、そういった場合は靴を履いた状態で作業をしてもらいます。
ドアを押さえる
ドアを通るときに後ろから人が来たら、ドアを押さえて待っていてあげてください。
エチケットとして行われるので、かなり先からドアを押して待っていてくれる、という場面も頻繁です。(この時は急いで通らなくても良いです)
特に男性が開けて待っていてくれることが多いです。紳士的で素敵な行動ですね。
同様に、エレベーターでも、ドアを押さえる、希望階数を聞いてボタンを押してあげるなど、気を配りましょう。
・こんな時、英語で何て言う? エレベーター編
・マンションで人とすれ違うときの挨拶はどうすればいい? も合わせてご覧ください
チップを払わない
一部のアメリカ人の間では、チップを払わないぞ~!という運動をしている人もいるようですが、まあ、ここはやっぱりチップの国です。郷に入っては郷に従え、チップは払ってください。
お給料をもらっているんだから、チップなんていらないでしょ、と思う人もいるでしょうが、レストランのウエイターなどは最低賃金で働いている人も多く、チップを払ったうえでまかなえている場合が多いです。
さらに、丁寧にサービスしてもらったら、少し多めにあげてくださいね。気持ちを表してあげましょう。
アメリカでのチップの払い方と相場 も合わせてご覧ください。
ウェイターを大声で呼ぶ
絶対にウエイターを大声で呼ばないでください。
近くにウエイターが来た時にそっと声をかけるか、目が合うのを待って軽く合図をしてきてもらうか、にしてください。
さらに、近くにいるからと言って、体をつついて振り向かせるのもダメ!身体は絶対ふれないで!
パスタをすすらない
パスタをすするのは止めてください!
そして、スプーンの上でパスタをくるくるフォークに巻き付ける行動もあまり行われません。従って、レストランでパスタを頼んでもスプーンは付いてきません。
食器を持たない
和食のお椀は持っても良いですが、一般的にレストランでお皿は持って食べないでください。
一方で「いただきます」をすることはご自身の文化なので、していけないことではありません。良いことだと思います。人によっては、食事の前に祈る人もいますし、「いただきます」をして驚かれることはありません。
また、人の前に手を出して何かをとってはいけません。
食事中に塩がとりたいとき、誰かの前に手を出すようであれば、かならず”とってくれませんか”といいましょう。
荷物を置いて、席を確保する
ファストフードやスターバックスなどで、オーダーをする前に席を確保しようと、荷物を置いてオーダーに行く人!
アメリカでは絶対にやらないでください。バッグは確実に取られてしまいます。
さらには、スタバで携帯やパソコンの充電をしつつ、席を立つ行為。
同じく、NG!
5分もしないうちに、携帯電話もパソコンも取られることでしょう。
ここは安全そうだから、、、とお店の雰囲気で過信して行ってはいけません。
大勢の人がいるところで、財布を確認する
とても危険な行為です。
誰が何をするか分かりません。財布だけをプラプラ持つのも、おすすめしません。
トイレで個室の前に並ぶ
トイレの個室が一つしかなければ、そのドアの前で待つしかありませんが、たくさん個室がある場合は、それぞれの個室の前で並ぶのではなく、トイレの入口で(洗面所の当たりから)一列に並び、空いた個室に入っていくのがルールです。
ちなみに、トイレは汚い場合が多いです。便座は拭いてから座った方が良いでしょう。
こちらも合わせてご覧ください。 アメリカの公衆トイレ事情
ジェスチャー
「こっちおいで~」のジェスチャーですが、日本式の”手を上から下にくいっと曲げる”のは、アメリカでは「向こう行って!」になります。
こっちおいで~とアメリカで伝えたい時には「手のひらを上に向けて、4本指を曲げる」です。
してはいけない話
特に仲が良くないのに、話すべきではないことがいくつかあります。
まず、見た目、年齢のこと。
背が高い、鼻が高い、など、”いいなあ~”という気持ちがあったとしても、ただ”鼻が高いね!”と言ってはいけません。けなされているのか?と感じる場合があります。
せめて、”目の色がきれいね”と、”きれい”といった形容詞を付ければ、ストレートに伝わるでしょう。ただ、そういった内容よりは、服が素敵などと話しをしたほうが、相手はうれしいようですし、その後、どこで買ったとか、話が続きます。
また、年齢もちょっと話し込んだり、必要だから聞く、といった場合でなければ、聞いてはいけません。
また、宗教、政治の話、人種の話はかなりデリケートな内容なので、話さないほうがいいでしょう。
家に招かれた時にどうすればいいか?
そこで次は「お呼ばれの時のマナー(テーブルマナー)」を紹介します。
レストランと違った家庭用のテーブルマナーもあるので、お呼ばれの前にチェックしてください。
着く時間
○時に来てねー、と言われた時に、日本の会議のように5分前集合!するのはやめましょう。準備がまだ整っていないかもしれませんからね。
だいたい5分後ぐらいに着くのがベストでしょうか。20分以上遅くなるようであれば、先に連絡したほうが良いでしょう。
コートはどうするか?
コートを脱ぐと、ココにかけておくわね、とかけてくれる場合がほとんどです。もしくは、コートを置きたいのですが、どこなら良いですか?と聞いてください。
手土産は何にする?
お邪魔する家の人が好きなものがわかっていれば、それを手土産として持っていくとよいでしょう。甘いものが好きなら「おいしいって有名なアップルパイ買ってきたよ」などと伝えると、話題の一つにもなるのでおすすめです。
また、ワインを持っていくのも定番で喜ばれます。
しかし、日本酒や焼酎は正直好みがわかれるので、好きとわかっているならばいいのですが、そうでなければ、なんだかんだと手を付けないことも多いので、無理をして日本らしいものを持っていかないほうが無難です。
ただ子供の誕生日会などで、ファミリー同士の付き合い、というよりは子供同士を会わせたい、という雰囲気であれば、誕生日ギフトを持っていけば十分で、手土産は別に必要ありません。
どこに座る?
ホストが座る場所を促してくれる場合もあれば、どこでもOK!という場合もあります。ホストの指示待ちをしたほうが無難でしょう。
食事中にしてはいけないこと・すべきこと
・ホストからどうぞ、と言われるまで食べ始めないこと。
・口を開けて食べ物を噛んだり、口の中に食べ物がある状態で話をしないこと。
・指をなめないこと。
・ひじをテーブルに置かないこと。
・食べ物や調味料が手の届かない場所にある時には、無理して立ち上がって取るのではなく、渡してくれるように声をかけること。
・キッチンなどの位置にもよりますが、食べ物は左から受け取り、右側に渡します。(おかずの大皿を廻して、順番に自分のお皿によそうことがあります)
・フォーク、スプーンなどを使って食事をするのが基本で、手で食べても良いのはロブスターやフライドチキンなど限られた場合のみです。
・ナイフで一口分を切りながら食べる場合と、数口分ナイフでまとめて切ってから右手にフォークを持ち替えてゆっくり食べる場合とありますが、家庭での料理の場合はどちらでも構わないと思います。
・料理をほめること!
・いただきます、ごちそうさま、は別に私たちの習慣なので、やっても大丈夫ですが、無理してやらなくても良し。
片付けについて
片付けはとりあえず手伝うこと。もしくは、手伝いましょうか、と聞くこと。運ぶものがあれば手伝うこと。来客だからと何もしないでぼーっとするのは、失礼です。
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